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Audio Accessory 2010春号 bP36 (P240)

ALLIONユーザー探訪記 第六回 (取材/執筆 田中伊佐資)

特注プリメインアンプ ALLION Ultimeta T-200sv ユーザーの紹介記事です。

福田さんの音をこう聴いた 【田中伊佐資】

実在的で揺るぎない低音が炸裂圧倒される深みまでも実感できた

 炸裂するマーラーで肝をつぶしたところで、おなじみイーグルスの「ホテル・カリフォルニア」ライブバージョンの打楽器を聴いてみたら、その低音は予想通り揺るぎなく押し出してきた。コンサート会場はエアボリュームたっぷり、楽器の緻密な造形があちこちに浮かび上がる。しかも、しっかりと実在感を伴っている。個々の精緻な音を重ね合わせて、一気呵成に噴出させるという感じだ。コンフィデンスC2は、写真のようにスリムな立ち姿なので、線が細いようなイメージを抱かれがちだが、とんでもない。
 ラストにかかったピンク・フロイド『狂気』のLPもまた同様だ。「いやあ、久しぶりに聴いて感動しました」と福田さんはつぶやいた。僕も島元さんもまったく同様で、帰りの車の中でもその話題でもちきりだった。


詳細は近日中にUPいたします。

BEST COMPO 2010 P 104 

オーディオ銘機賞2010 ジャンル別受賞モデル 【ALLION S-200】

L/Rの基板と放熱板を独立させたデュアルモノラル・コンストラクションにり、セパレーションを改善したパワーアンプ。200V入力に対応、さらに21世紀の電源ともいわれる出川式電源を搭載することにより、パワーリアリティに優れた再現が得られているという。±6dBのゲイン調整が可能で、マルチアンプ駆動にも最適だ。(炭山アキラ)

analog 2009 winter 26   P 14〜17

レコード悦楽人

レコード悦楽人 P14〜15

アリストクラフト社の電源工事は出水電器のアドバイスにて施工され、出水電器オリジナルの
分電盤等を使用した電源工事です。

レコード悦楽人 P16〜17

こちらも写真で紹介されているとおり、出水電器で電源工事を施工しました。

Audio Accessory 2009冬号 bP35 (P394)

ALLIONユーザー探訪記 第五回 (取材/執筆 田中伊佐資)

先端オーディオケーブル作りの研究室にS‐200を200V駆動で導入!

東京都中野区  前園 俊彦さん

ステレオパワーアンプS‐200は、多くの支持と要望を受け、シンプルなボディに究極ともいえる性能を凝縮。オーディオ探求の夢を更に広げ、多彩な楽しみ方を可能にするとともに、一層強力なドライブ能力を実現する、期待のモデルである。ここでは、その夢と感動のオーディオを楽しむユーザーの訪問レポートをお届けする。

●筆者宅への来訪で初顔合わせ、大切な声の帯域エネルギーを表現、アリオンの音には存在感があった

 今年の春、ゾノトーンの前園俊彦社長と話をしたとき「7NAC‐Grandio10(XLR)と7NPS‐5050Grandio(電源ケーブル)はどうですか」と切り出したら、「そりゃもう最高峰ですからね、いいですよ。家も近いし、なんだったらサンプルを持って伺いますよ」と言葉をかけてもらい、御大自らの来訪が実現した。
 それはそれとして、ジャズボーカルを聴いていると「やや、田中さん、このパワーアンプは見たことないですね。アリオンというのですか、いいですねえ」と前園さんも持ち上げてくれた。といっても、これは当然、社交辞令だろうとその時は思った。
 後日、前園さんから電話があった。なんとアリオンをぜひ借りて聴いてみたいので、島元さんを紹介して欲しいという。
 前園さんといえば、その昔、企画広報マンとしてアンプのサンスイを一大企業にのしあげた立役者のひとりである。オルトフォンジャパンの社長時代には、カートリッジやケーブルの開発・販売で辣腕を奮った。そして立ち上げて2年を迎えたばかりの新進ケーブルブランド、ゾノトーンの躍進ぶりも目覚ましい。つまり、そんな豊富なキャリアの持ち主であるから、一流ブランドのメーカーや輸入代理店とも付き合いがないわけがなく、素性を知らないアンプを借りたいとの話を受けるとは思ってもみなかったのである。
 その理由は、単純だった。
「顔が穏やかでしょ。なにか大きなことをやってやろうという顔をしていない。それとは裏腹に、音に存在感があった。現代のアンプはどれも音が華奢すぎて、肉感的なところが少ない。ボーカルを聴いたとき、自分が大事にしている声帯のエネルギーが出ていた。このアンプを、うちでつないだらどうなるのかなぁ、と想像しちゃってね……」

●あのゾノトーンの研究室に導入、200V電源化し、マルチアンプでシステムの要、トロバドールを駆動

 アリオンは、システムの要になるトロバドールで使いたいという。当初、試聴用としてT‐125が持ち込まれた。音のテイストはいい。しかしトロバドールはJBLのウーファーよりも20dB以上も能率が低く、しかも140Hz以上をドライブさせるため、いささか荷が重すぎた。
 そのとき島元さんは、ラックの裏にエアコン用の200Vコンセントが来ていることに気付く。さっそく、アリオンを200V仕様に変えてみた。
「こんなマンションだし、専用電源工事もしていないから、あまり変わらないと思ったら、歪み感がなくなってクリアになりましたね」
 そう感激した前園さんは、即座に注文した。200V仕様で、もう少しパワーのあるアンプを作ってもらいたい。好都合なことに島元さんは、200W出力で100と200Vの切り替え式パワーアンプ、S‐200の設計を進めていた。これで話は決まった。

●趣味と仕事の部屋にS‐200が鎮座難易度の高いスピーカーにも関わらず見事に駆動した鮮烈な音に脱帽!

 さて、沼袋のマンションにお邪魔すると、すでにメインシステムからもう音が出ている。ベースが出ている。聴いていたら、前園さんは容赦なくウーファー側のアンプを切った。中高域担当のトロバドールとアリオンの音を聴かせたかったのである。
「意外と低いところまで出ていませんか。いろいろアンプを試しましたけど、こんな鳴り方したことなかったんです。パンチも利いているし鮮烈です」数字上は140Hz以下がスコンと消失しているはずだが、あまり欠落感がない。これには脱帽だ。「ぼくは、見ての通り新しい機器があまり好きではなくて、ほとんど買っていません。だからアリオンを購入したことはまったく異例のことでね。ほかのアンプと一緒に死ぬまで使おうと思っていますよ」
 満足している様子が顔にありありと出ている。私のうちで聴いたことがきっかけで、このような運びになったわけで、なにはさておきホッとした。

前園さんの音をこう聴いた 【田中伊佐資】

厳しさも素晴らしい空間描写も兼備クラシックからジャズまで二刀流に

 前園さんといえば、アナログ命の人である。古いものばかりでなく、デジタル音源からの最新プレスも買っている。ヘルゲ・リエンの『SPIRAL CIRCLE』もそうだった。大地震にみまわれた金物屋のようなシンバルを盛大に聴く盤で、トルバドールでは柔らかいかなと思ったら、厳しいカツーンが出てきた。富樫雅彦と鈴木勲の『陽光』は超弩級の高音質盤で、強烈な打楽器のアタックとベースにはタジタジだ。ただ激しいだけでなく、水平360°無指向性のトルバドールは、空間描写が素晴らしく、ステージの奥行き感がやっぱり深い。当初クラシック用でスタートした部屋だが、ジャズファンも多く来訪するようで、どうやらうまい具合に両刀使いになったようだ。


なお、S-200はAA誌のジャンル別【オーディオ銘機賞2010】に選ばれました。(P89)

Stereo   2009年10月号 (P.163〜166) 

audio Q&A

100V、200Vでの駆動による音質比較の試聴機として、ALLION Ultimate T-125svが使用されました。

またオーディオ・テクニック・ベスト38では電源の重要性も取り上げられていますので、併せてご覧ください。
(P.45,49,50)

Audio Accessory 2009秋号 bP34  ( P155 & 384)

新設計の電源トランスを搭載した 100V/200V 両対応モデル (取材/執筆 井上 千岳)

●骨格がはっきりと見えるような解像力

アリオンは電源関係に高い実績を持つ出水電器のオリジナルブランドで、これまでにプリメインアンプ2モデルが発表されているが、本機は初のパワーアンプである。
アルミステンカラーのフロントパネルは仕上げも入念で、電源を入れるとロゴがブルーに光る。そのほかに余分なものは一切なく、シンプルだが質感の高いデザインだ。 100V/200Vで切り替えることが可能で、フロントパネル直下の底面にスイッチが装備されている。200V電源をそのまま使用できるのが大きな特徴だ。
SNが良く、繊細でまた力強い音調を備えている。低域のエネルギーが高く、それが力感を生み出す基となっているようだ。

コーラスやバロックなどでそのデリケートな質感がよく発揮される。個楽器特有のやや不安定で複雑な音色が繊細に引き出され、瑞々しい響きをたっぷり伴って潤い豊かな音調を形成する。
ジャズではシンバルやピアノの鮮やかな弾け方と、ベースやドラムの重量感が色彩を多様なものにしている。低音ににじみが無く沈み方も深いが、輪郭の明瞭さだけでなく響きの厚みやどっしりとした手触りも失われていない。

オーケストラでは弦楽器の質感に潤いが乗り、さらりとした感触で滑らかな流れを感じさせる。瞬発的な対応が速く、それが音楽に弾みをつける基となっている。ごつごつとした粗さがなく、いたって繊細で緻密な再現性である。
アカペラは伸びやかで動きが軽快だ。濁りが無く純度の高い質感といえる。ハーモニーの透明度に富み、一人一人の声の輪郭を明快に捉えて混濁がない。骨格がはっきり見えるような解像力だが、それがアンサンブルを明瞭なものにしている。これを200V電源とすることで、スピードや密度が良そう高まるはずである。

●《 P384 》 ALLION新ステレオパワーアンプS-200発売記念試聴会をアバック秋葉原店で実施 【取材/執筆 編集部】
詳しくはこちらをご覧ください。http://www.phileweb.com/news/audio/200906/26/9092.html

Audio Accessory 2009秋号 bP34 (P334)

ALLIONユーザー探訪記 第四回 (取材/執筆 田中伊佐資)

●ALLIONのルーツ、幻の原器にくわえて、究極の電源「マイ柱」や200Vも導入

宮城県仙台市  小西道雄さん

オーディオを楽しむための根幹ともいえる電源。どんなに優れたアンプも、良質電源は欠かせない。こだわりのアンプブランドALLIONを設立した出水電器は、アンプ回路や電源部に谷はない画期的な特徴を盛り込む。さらにその供給源となる電源経路にも音へのこだわりで理想を追求。豊富な経験に基づき、マニアを唸らせる夢の電源供給も実現させた。アンプはプリメイン2モデルに続き、ステレオパワーアンプも製品化。着実に感動のオーディオの世界を充実させている。

●オーディオをとことん楽しむ。 ハーレムのように居並ぶスピーカー、それを駆動するのは幻のプロト機

ALLIONを巡る全国の旅は続く。今回は仙台を経由してさらに北上。テーマはふたつ。ひとつが「ALLIONのルーツを探れ」そして「マイ柱(マイ柱上トランス)までいった電源愛の男」。
二本立ての主人公、小西道雄さんの家に着いたとき、無数の箱が窓際に並んでいるのが外から見えた。その部屋に通されて、いよいよ目を見張った。ドイツのビンテージ品、イソフォンとソナスファーベルノミニマがスタンドにセットされ、例の窓際にはディナウディオ谷ジンガリ、JBLなどが(その数10セット以上)並んで積まれている。小西さんが言うには、ここは「取っ替え引っ替え小型スピーカーを聴く部屋」なのだそうだ。たった1台、プリメインアンプがあった。FASTのT1-Zである。このアンプこそALLIONのルーツとなったプロト機で、アメリカのオーディオショーでも好評を博したが、販売価格がゆうに80万円をこし、何度も作り替えコストダウンしたものがALLIONT-100として製品化された。

●200V電源の導入で世界が変わった。 ALLIONは100と125を自宅と仕事場で楽しんでいる

小西さんはT-125svを、当初100V仕様で聴いていた。200Vに切り替えて、世界が何もかも変わったという。特に静寂感。小西さんは森山良子や加藤登紀子ら日本のポップス、日本人ボーカルが好きで、声の質感や表情にポイントを置いている。音の背後の静けさは、オーディオの要素ととらえているようだ。実際どのシステム、どのスピーカーで聴こうとも、この上なくSN比がいい。まるで雑味がない。これはどう考えても、抜きんでた電源環境のたまものだろう。

●オーディオ専用の電源の感動からマイ柱へ。  専用配線、マイ柱、200V・・・良いという電源対策を徹底的に導入
  
電源に関しては前の記事、『電源&アクセサリー大全 2010』でも小西邸の工事が紹介されていますのでご覧ください。


●小西さんの音をこう聴いた   【田中伊佐資】

 電源工事による静寂性を背景にスピーカーの持ち味を引き出す。

「スピーカーコレクターではないので、お気に入りが有ればお持ち帰りください。助かります」なんて小西さんは言っている。ショップと見まがう物量だが、本物の店員さんみたいにあれやこれやとスピーカーをばんばん替えてくれた。ほとんど聴かせてもらったが、これがむちゃ楽しい。エリン・ボーディーの『リトル・ガーデン』から『アウト・オブ・タイム』という曲をT-125でずっと通して聴いたが、それぞれスピーカーの持ち味がよく表れる。
こういう事は初めてだったが、プレーンでありつつ懐が深いアンプだと思った。またどれもこれもいい感じで鳴るのは、間違いなくマイ柱をはじめとする良質な電源環境の恩恵が絶大だ。一切合切が恐ろしく澄み渡っている。ともすれば、心もとないビンテージスピーカーが40歳も若返って朗々となっているるように聴こえた。電源工事は安心感までも得られるのだ。

電源&アクセサリー大全2010 (P.14〜16)   ※ P9、電源悦楽人に関連記事掲載

電源強化 『日本全国、電源工事&マイ柱対談』

● こだわりの電源の魅力を体験者が語る。 【田中伊佐資先生の司会進行による、電源工事体験者の対談】

● 大阪府のマンションで電源工事をされた、杉谷正樹様

マンションでも隠蔽配線によって美観を損なっていません。工事後はノイズっぽさが無くなってとても静かに感じました。
音量を上げても苦にならず、家族みんなで音楽を楽しんでいるという状態です。
TV画像まで綺麗になった。これは一目瞭然です。
機器の買い換えと違って、工事は音の傾向が変わらないのがいいですよ。自分が進めている音作りから外れません。

● 藤沢市で一戸建ての電源工事をされた、土方博之様

メーター以降を、オーディオ用と家庭用に分岐し、オーディオ専用分電盤(8回路)を設置し、家庭用分電盤も非磁性体のネジに好感するなど対策しています。工事後はリンのアンプは200V駆動されています。工事直後は、こんなもんかな〜と思いましたが、1週間もしたら本領を発揮し始め、「おお、やっぱり違うわ」となりました。
電源工事後は、非力と思われたアンプも全く不満が無くなりました。
アース工事もしましたが、この威力は凄いです。何十万円もする電源ケーブルを使うなら、まずアースありきですよ。

● 仙台市の一戸建てで、マイ柱上トランスと数回に分けた電源工事をされた、小西道雄様

7年ほど前に電源工事をした当時はオーディオの電源工事自体、あまり認知されていなかったですね。ものは試しみたいなものでした。最初は屋内配線だけでしたが、その衝撃は大きかったですね。その後数回に分けて電源工事をしました。
バイオリンをやっている妻が、「電源が良くなればなるほど音がうるさくなくなる」と言っていました。
2005年にマイ柱上トランスを実現したのですが、これは何もかも次元が違いました。もちろん200Vもやっています。
最近アース工事をしましたが、(抵抗測定値:驚異の1.8Ω)さらに輪を掛けてものすごく静寂になりました。

● シアターの先駆者、AVAC諏訪勇治様の電源工事に関する感想。

電源工事に関しては半信半疑だったんですが、お客様の所で出水電器の電源工事を施工し、その効果に驚きました。
それ以来、新築でシアターを作る方には、必ず電源工事を薦めています。もう60件ほどの手掛けました。
お客様は例外なく満足されています。工事後は、映像は全体のクオリティが上がってヌケが良くなりクリアになる。音は低域はもたつかず、高域はトランジェントがいい。オーケストラなどダイナミックレンジが広いといっそうはっきり分かります。
何十万円の電源ケーブルを取り付けても、コンセント以前の環境が良くないとその実力が発揮できないと思っています。

● マイ柱上トランス工事と、工事の内容、工事価格の目安も掲載されています。
●P8〜9の電源悦楽人では最後の方に、マイ柱上トランス(出水電器、施工)に対する、寺島靖国先生の思いが掲載されています。

MJ 無線と実験 2009年7月号 P13〜15

MJ ベストオーディオコンポ (MJ ズームアップ)

シンプルな構成で音質を追求した半導体式プリメインアンプ ALLION Ultimate T-100


●繊細さやつややかさを巧く表現

欧州製のアンプを思わせる、シンプルかつスマートなデザイン処理の一体型アンプ、少量生産ブランドにありがちなチープな印象はない。また入力切り替えや音量調整機構の操作フィールも適度なフリクションが感じられ、信頼感が持てる。サウンドは強調間のないジェントルな音調が得られ、「スマイル」ではアナログ音源も量感と深みも感じられた。そしてウイリアムのボーカルには適度な艶やかさやしなやかさが感じられ、彼の持ち味が正確に引き出されたように思う。またジャズ系ソフトのキックドラムやウッドベースの制動を甘くすることがなく、音像の輪郭も不鮮明にすることのない解像度が確保されていた。クラシック系オーケストラのスケール感やトゥッテイの迫力もスポイルせずに引き出してくれるが、刺激的な響きは感じさせず、静けさが感じられる弱音部では弦楽器の繊細さや艶やかさを巧く表現する。
(小林 貢)

●美しいソノリティー

本機の持ち味は、強力な電源回路に支えられた音質では無いかと思う。試聴は音質重視のプリ・ダイレクト入力を使用。枝並千花のフランク・ヴァイオリン・ソナタでは響きにある種のつやが特徴的で、中域がやや細身となるが、この響きは実に美音なのである。ピアノにおいても流れるような高音の眩い音色を示す。欲を言えば低音階の強い打鍵で押し出し感と輝きが出ればと思う。いずれにしても、この作品全体にアンビエントとともに独特の気品を与えてくれるサウンドである。
ヘルゲ・リエン・トリオでは、ピアノの高い音域やシンバルにおいてヴァイオリンソナタと同じ傾向を示し、倍音と余韻が格別に優れる。音が広がるスペース感が魅力。ドラムは強いレスポンスを持って押し出すような表現ではなく、ドラムそのものの素材と質感を表現してくれるところが興味深い。バロック音楽やボーカル曲は魅力となるだろう。
(角田郁雄)

AUDIO BASIC vol.51(09年夏号) P170〜171

日本アンプの底力

電源工事でも実績のあるブランドが作る経験と技術を注ぎ込んだ実力派アンプ ALLION Ultimate T-125sv


●繊細な響きも鮮明に表現し広がりのある音場を展開する

ヨーロッパ製アンプを思わせるシンプルでクリーンなデザイン処理がされ、シンプル・イズ・ベストを具現化した感がある。フロントパネルなどの仕上が良く、インディーズ系ブランドにありがちな仕上げの荒さがない。
帯域内に強調感のない素直なトーンが得られマイナス40〜50dBという微笑レベルの弱音部でも、弦楽器の繊細な響きは微かな胴鳴りを鮮明に引き出し、またホールの残響にも濁りがなく広がりのある音場を展開する。オーケストラのトゥツティではスケール感、迫力をリアルに再現し臨場感にあふれているが硬質感や刺激的な響きを感じさせない。
「スマイル」のDSD音源は鮮度が高く、ボーカルのユアンスを性格に描き出し、ピアノも透明で美しい響きが得られ、アナログ音源のトラックではウッドベースらしい深みの有る響きが聴けた。
(小林 貢)

●リアルな表現で説得力のあるアンプ

アリオンは、マイ柱上トランス等の電源工事でも有名な技術集団である出水電器のアンプブランドである。T-125svは同ブランドのプリメインアンプの第二作。一見イギリスのシンプルなプリメインアンプのようだが、200V対応可能な電源部や、ヒューズではなくブレーカー回路を採用するなど同社らしいこだわりが随所に見られる。
そのサウンドはなかなかユニークだ。ピアノトリオはドラムスが強調される。だが試聴に使った演奏・録音はドラムスの松尾明がリーダーなので、これは音楽的に正しい。ボーカルは舌たらすな印象を受けたが、ジャシンタという女性歌手はシンガポール人であり、その英語の発音がやや幼稚なのは当然と言えば当然である。
クラシックは非常に正当派だ。分解能とダイナミクス表現は海外のハイエンド機と比べても遜色がなく、オーケストラによる大自然の描写はまことにリアル。音楽的にもオーディオ的にも説得力のあるアンプである。
(石原 俊)

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