●骨格がはっきりと見えるような解像力
アリオンは電源関係に高い実績を持つ出水電器のオリジナルブランドで、これまでにプリメインアンプ2モデルが発表されているが、本機は初のパワーアンプである。
アルミステンカラーのフロントパネルは仕上げも入念で、電源を入れるとロゴがブルーに光る。そのほかに余分なものは一切なく、シンプルだが質感の高いデザインだ。 100V/200Vで切り替えることが可能で、フロントパネル直下の底面にスイッチが装備されている。200V電源をそのまま使用できるのが大きな特徴だ。
SNが良く、繊細でまた力強い音調を備えている。低域のエネルギーが高く、それが力感を生み出す基となっているようだ。
コーラスやバロックなどでそのデリケートな質感がよく発揮される。個楽器特有のやや不安定で複雑な音色が繊細に引き出され、瑞々しい響きをたっぷり伴って潤い豊かな音調を形成する。
ジャズではシンバルやピアノの鮮やかな弾け方と、ベースやドラムの重量感が色彩を多様なものにしている。低音ににじみが無く沈み方も深いが、輪郭の明瞭さだけでなく響きの厚みやどっしりとした手触りも失われていない。
オーケストラでは弦楽器の質感に潤いが乗り、さらりとした感触で滑らかな流れを感じさせる。瞬発的な対応が速く、それが音楽に弾みをつける基となっている。ごつごつとした粗さがなく、いたって繊細で緻密な再現性である。
アカペラは伸びやかで動きが軽快だ。濁りが無く純度の高い質感といえる。ハーモニーの透明度に富み、一人一人の声の輪郭を明快に捉えて混濁がない。骨格がはっきり見えるような解像力だが、それがアンサンブルを明瞭なものにしている。これを200V電源とすることで、スピードや密度が良そう高まるはずである。
●《 P384 》 ALLION新ステレオパワーアンプS-200発売記念試聴会をアバック秋葉原店で実施 【取材/執筆 編集部】
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