本来「電源工事」とは、ダムやビルなど大きな設備の工事を指します。

出水電器が、既に廃刊となった某オーディオ紙で、2003年1月号から3年間連載を始めるにあたり、従来の電気工事と区別するために、さまざま調べた上で付けた呼称が「オーディオとシアターのための電源工事」です。

各機器には電源部と称する回路が有り、そこに電圧変動とノイズを軽減した安定的な電気を供給する事を目的とした工事方法であり、それ以前はオーディオ業界に「電源工事」という呼び方はありませんでした。

その後、ウォールストリート・ジャーナルや、BBC放送局、NHK、タモリ倶楽部、多くのTV番組やラジオ番組、新聞各紙でも出水電器の「マイ柱と電源工事」が取り上げられて一般にも認知されるようになりました。

つまり、現在オーディオ業界で言われる「電源工事」は、この工事方法の提案者である出水電器が言い出した呼び方なのです。

つぎに、電気業界には「アースを制する者は電気を制する」という格言があります。電気製品にとって、アースはそれ程重要なのです。

アース不要論には、雑居ビルなど他のアースからのノイズの回り込みを避けるなど、それなりの理由もありますが、オーディオ機器少数の例外を除いて電源プラグやインレットが全て3Pであることからも、アースを取ることを前提としていることは明らかです。アースを接続していない日本のメーカーも、海外仕様はアースが繋がっています。

家電製品などの感電防止を目的とした、簡易なアースとは接続しない方が良い場合もあります。しかしオーディオ専用の2Ω以下を目標(*写真➀)とする出水電器の、最低5.5スケアのアース線や1.5Mアース棒を20本あるいはそれ以上使用するアース工事は、工事自体のグレードが全く違い比較にもなりません。

また巷間言われるアースループの弊害については、出水電器での約1000件近い工事実績でアースループに遭遇したのは僅か3件、確率にして0.3%です。

私が遭遇したアースループの原因に共通したのはパワーアンプでした。

この対策としては、パワーアンプのアースを外す事で解決します。そして機器間は信号ケーブルで接続されているので、パワーアンプのシャーシー電位もほぼ0Vになります。

オーディオ機器にとってシャーシー電位が重要であるということは周知のとおりで、アースを取らない機器のシャーシー電位は概ね1.7V(*写真➁)ですが、アースを接続した機器と信号ケーブルを接続するとほぼ0V(*写真➂)となります。

四半世紀、約1000件の電源工事の経験と実績に裏付けされ、なおかつ進化を続ける出水電器の「電源工事」は簡単にマネはできないと自負しております。

出水電器の「ロジウムメッキELB」など最新の「電源工事」を是非ご自身の耳で体験してみてください。

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